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January 13, 2014

文献管理ソフトMendeley

二本目の中間提出も無事に乗り切りました。めでたい。

レポート・論文執筆に欠かせないものといえば、参考文献管理ソフト。

大学のパソコンにはEndNoteが入っているんだけど、これ買うと高いんですよね。自分のパソコンに入っていないと不便なので、Mendeleyというフリーソフトを入れました。

これまじですばらしいので皆さん入れた方がいいですよ。

つうことで使い方紹介。

(基本は英語論文を扱う前提ですが、最後に日本語論文を入れる場合のことも書きました)


★基本編 論文情報を管理しよう

まずMendeley Desktopをインストール。オンラインジャーナルからダウンロードしたりして持っている論文のPDFファイルをドラッグ&ドロップするだけで、ライブラリに登録されます。(以下の画面はWindows 7で私が使用しているもの。小さくてごめん。クリックでちょっとだけ大きくなります)

Mendeley_desktop

しかもタイトルや作者(右側の窓に出ます)はPDFから勝手に読み取ってくれるらしい!

…らしい、というのは、実はこの機能が私のパソコン上ではなぜかうまく働いてくれないんです(涙)。でもPDFを画面上で下のように開けるので、見ながら手打ちでタイトルだけ入れればあとは「Search by title」ボタンでネット上の情報を拾ってきて埋めてくれます。(たまに間違ってるので要確認)

[2014/06/11追記:自動読み込みしなかったのはPDFのインポート先の上位フォルダ名に漢字を使っていたためのようです。その後のバージョンアップでこの不具合は解消されました。]

タグも自分で入れられるので、どんなトピックの論文かキーワードを入れておくと、あとで検索するのに便利です。

Mendeley_pdf

この画面上にはハイライトを引いたりメモを残すことも可能。
また、ライブラリからファイルを選択、右クリックで「Open File Externally」を選べば別のPDFリーダーで読むことも出来ます。

ライブラリにはフォルダを作ることができます。私は授業や課題ごとにフォルダを作っています。ひとつのファイルを複数のフォルダに入れることもできます。

PDFがないもの(たとえば自分で買った書籍やハードコピーだけある論文など)も、書誌情報を入れておくとあとで引用するときに便利です。

論文が増えちゃって、何を持っているかわからない、整理に困る。
という人には大助かりのソフトだと思います。
なんとダブリチェックの機能まであるし!(Tools → Check for Duplicates)

論文ファイルはクラウド上に保存されるので、MendeleyのアプリをiPhoneやiPadに入れておくと、出先で論文を読むこともできちゃいます。便利。


しかし本領発揮はここから!

論文を書いている時の引用がMendeleyを使うと楽ちんになるんです。


★応用編 引用・参考文献リストを作ろう

ひとつはライブラリで必要な論文を選択し、右クリックから「Copy As > Formatted Citation」を選ぶ方法。これで自分が指定しているスタイル(APAとかHarvardとか)のスタイルでコピーされるので、あとは参考文献リストのところにペーストすれば

Sprinkle, R., Hunt, S., Simonds, H., & Comadena, M. (2006). Fear in the classroom: An examination of teachers’ use of fear appeals and students' learning outcomes. Communication Education, 55(4), 389–402.

こういのが貼り付けられるわけです。(ちなみにこれはAPAスタイル)

Wordのアドオンを使うとさらに楽ちんになります。

まず文中で引用するときの(Watkins 2010)みたいなやつを自動で入れる方法。

Toolsから「Install MS Word Plugin」を選んでインストールすると、Word(画面は2013使用)の「参考資料」のところに「Insert Citation」というのが現れます。これをクリックすると、検索窓が現れるので、著者名やタイトルの単語を打ち込む。と、自分のMendeleyライブラリに入っている論文の候補がだーっと出てくるので、目当てのものを選べばOK。

Mendeley_citation

ページ数など詳細を決めることもできます。

そして末尾に載せる参考文献リストは、Insert Bibliographyボタンをポチっとな。

Mendeley_bibliography

これによって、文中で「Insert Citation」ボタンを使って挿入した参考文献は全てリストに入ってきますし、削除したものは「Refresh」ボタンで消えてくれます。

引用文献リストReferenceはこのアドオンを使って、引用していない文献を含むBibliographyを作る時はそれ用のフォルダに必要なのを集めて「全選択→Copy as formatted citation」というのがおすすめです。

※この機能を使っていると、部分選択をした時にword countが狂うみたいですので注意してください。

しかし学校指定のフォーマットがAPAのようなできあいのものと違う場合もあります。(うちの学校がそうです)そんな時どうすればいいか?というと、実はスタイルを編集することができます。


★上級編 スタイルを編集しよう

View → Citation Style → More Styles に行って、どれかベースにしたいスタイルを選んで右クリック→Edit StyleでMendeleyのサイト上のエディタに行けます。このエディタは最初おそろしく意味不明なので、ひたすらいじって体得するか、誰か得意そうな人にやってもらって完成品のURLをもらいましょう。

Mendeley_style

私はTESOLのコースに留学している日本人の友だちが作ってくれたものをもとにして、さらにそこから自分のコースのハンドブックを見ながら編集しました。ほんとに細かいところだけなんだけどね。ここにピリオドが入る入らないとか、タイトルにクウォートがつくとかつかないとか。ていうか、どうして既存のスタイル使わないのだろう。


★番外編 日本語でも使いたい

英語を扱う限り、Mendeleyはかなりいい感じで動いてくれます。留学生には必須。

じゃあ日本語は?というと、これもまあまあ使えるみたいです。

Mendeleyを使った日本語論文の整理は、まだ本格的にはしていないのですが、以前Evernoteでやろうとしてうまくできなかったりしたので、かなり期待しています。

自動読み取りなどは厳しいようですが、タイトルを入れるとCiNiiから情報を拾ってきてくれる日本語論文to Mendeleyというサイトがありました。

日本語論文 to Mendeley

日本語の書誌情報はちょっと入れにくかったので、これはかなり助かる!ただまだ不便な点もあります。気になったのは以下の四点。

・一本ずつしかアップロードできない
・読み込みに時間がかかる
・ファイル名を論文タイトルにしておかないと手入力が必要になる
(しかも同じ画面内でファイルを開けない。最初からファイル名をタイトルにしておくのがよさげ)
・PDFが「*.bin」という名前で読み込まれることがある
(Mendeley内では問題なく閲覧可能だがOpen File Externallyで直接リーダーを起動することができない)

でも数本試してみた限りでは情報はちゃんと拾ってきてくれるし、著者名などがきれいに入るのはうれしい。

不便な点もそのうち改善されるでしょう。

※論文タイトルについて(訂正と追記)
このサイトも自動抽出はしてるっぽい。1ページ目にある英文を拾ってきたりするし、日本語も一度惜しいところまでいった。もしかしてOCRかかってるやつは読めるのかな?
ファイル名を読み込んでくれるわけではないみたいなので、ファイル名をタイトルにしても自動ではいかない。ただ入力の時に見ながらできるから楽だけど。
あと一応ブラウザ内の別タブでファイルは開けた。


★ソーシャル機能もあるんだってよ

私は今のところ全く使っていないんだけど、実はMendeleyのウリの一つがSNSの機能。

この論文を読んでいる人はこんな論文も読んでいます!的なレコメンド機能とか、グループで文献を共有できる機能とかもある。共同執筆する時なんかは便利かもしれない。

もう少しまわりに使っている人が増えてきたらソーシャル機能も使ってみたいと思います。

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